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冒険
  南米大陸の西側を縦走するアンデス山脈は緯度の増加とともに高度を低下させ、南緯56度の地点で海中に消滅する。そこがカボ・デ・オルノス(ケープホーン)である。太平洋と大西洋と南氷洋という三大海洋が出会う類稀な位置、上空を常時通過する西側からの強風とアンデス山脈からの下降気流が出会うという最悪の条件により、気象は複雑で予測しがたいものになり、一帯を世界有数の魔境にしている。

  一方、大西洋と太平洋を連結する水路の発見は、世界全体の発見に熱中していた16世紀以来の西欧社会の重要な関心であり、1520年10月に水路発見のためにマゼラン海峡を通過したフェルナンド・マガリャインシュを嚆矢として、大英帝国のための水路確保を目指しドレーク水道を通過したフランシス・ドレーク、科学探査のためビーグル水道を航海したチャールズ・ダーウィンなど、魔境は数多くの人々を魅了してきた。






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